偏差値38の高校に落ちる。
進路のことなんて何一つ考えてこなかった自分。
正直やりたい事や夢なんてなかったし、
高校の進路もどこに行けばいいか分からなかった。
とりあえず自分の住んでいた所は岩手にある田舎だったので農業でのんびり働くのもいいなと思っていた。
…いや、嘘をついた。
自分はとてつもなく馬鹿だった。
だから公立はそこしか受けれないと思っていた。
1番酷かったのは英語。
記号問題しか当たっていないなんてよくあった。
勉強をしたつもりではあったが
未だに文章の作り方が分からない。
動詞が2つあってはなぜいけないのか?
なぜ過去形と過去分詞の意味もわかっていない。
出川イングリッシュなんて馬鹿にしてるけど
実際、外国に行ったら自分も同等レベルの英語しか
話せないであろう。
部活も県大会に行けるほどのレベルに達していなかった為、推薦なんて下りることもなかった。
農業高校の偏差値は38。
しかし、その頃はやっていた漫画「銀の匙」
の影響で倍率が1.5倍になっていた。
3人に1人落ちる。それだけで絶望だった。
1年前から週3で塾にも通わせてもらい
対策であったり面接練習もたくさんやった。
しかし、やはり落ちた。
5教科の合計は148点。平均で30点も取れなかった。
元々、おしゃべりが好きなので面接はいい点数を
取れたのだが、この点数と通信簿が酷すぎた。
親には未だに申し訳ないと思っている。
そんなこんなで何とか入れた私立の高校に入学した。